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郵便局の分類





郵便局の分類については2007年の郵政民営化までのものと、その後では大きく違ってきます。 それまでは特定局・普通局という大まかな郵便局区分のもとに集配普通局・無集配普通局・集配特定局・無集配特定局・簡易局・分室・その他・・・と言った具合に 厳格に分類できていたのですが、郵政民営化になってからここまで郵便局は直営局か簡易局くらいしか区分をしなくなってしまいました。

郵便局の機能のうち、集配業務等の機能は郵便事業会社という別会社に分離され、郵便局を間借りして活動していたため集配局は統括支店や集配センターと言った呼称で辛うじて判別できるものでしたが、2012年に日本郵便に統合されるにあたってこれらも郵便局の機能の一部に戻り、これらの呼称は瞬く間に使われなくなりました。

以上のような経緯で、現在では郵便局の分類というのが公式にどうなっているのかよくわからなくなっているので、もう自分で決めてしまおうということで、このサイトでは以下のような分類をしています。

   ・大規模な集配直営局 (集大)
   ・郵便専業の直営局 (郵専)
   ・小規模な集配直営局 (集小)
   ・無集配の直営局 (無集)
   ・簡易局 (簡易)
   ・分室
   ・その他

集配局は集配普通局⇒統括支店の流れをくむ大規模なものと、集配特定局⇒集配センターの流れをくむ小規模なものがあるのでそれを意図的に分類しています。 郵便専業の直営局は地域区分や国際郵便などの郵便物を大量に捌いている流通拠点みたいなところで、郵便窓口も貯金窓口もなくて、ゆうゆう窓口だけがある郵便局です。(例: 名古屋神宮中部国際 etc..)
いずれにしても貯金をする者にとってはあまり縁が無いところです。

ややこしいのですが、2007年9月末までに廃止された郵便局は郵政省時代の分類方法に依っています。これらは廃止局一覧を覗いたりすることがなければあまり目にすることはないかもしれませんが、かつてはこれでだいたい思うように分類できていたのでとても楽だったのです。

   ・集配普通局 (集普)
   ・無集配普通局 (無普)
   ・集配特定局 (集特)
   ・無集配特定局 (無特)
   ・簡易局 (簡易)
   ・分室
   ・その他

普通局とは 「特定郵便局長を長としない郵便局」 のことで、特定局は 「特定郵便局長を長とする郵便局」 だそうです・・・。 これだけでは何のことやらさっぱり分からないと思いますが、局長の任命されるプロセスが違っていることからくる分類なのだそうです。 普通局は今で言う「大規模な集配直営局」みたいなポジションで、その地域で重要な郵便局。 一方で特定郵便局は地元密着型の小さい郵便局のことで、日本のほとんどの郵便局がこれにあたります。

ここでは、本サイトでどういう分類で載せているかということだけ取り上げていますので、郵便局の分類や歴史について詳しいことが知りたい場合は下記のWiki項目を参考にしてください。
https://ja.wikipedia.org/wiki/郵便局
https://ja.wikipedia.org/wiki/郵便局(企業)


郵便局データ




郵便局のデータは郵便局の公式サイトのデータを参考にして郵便局めぐりに必要な要素を掲載しています。できるだけ最新のデータを反映させるようにしますが、正確な情報は参考元の公式サイトの内容をご確認ください。
また、新設局や移転したばかりの局は位置が不確かなものがあるので、できだけ多くの情報にあたって位置を修正しています。
位置が確定できていないものについてはその旨のコメントが表示されています。

また、廃止された郵便局については改廃情報の収録範囲である1998年まで存在していた分までを収録しています。これらについては一部情報が得られていない部分については空欄になっています。また、局の位置は様々な方法によって特定していますが、特定しきれないものについては暫定的な場所を示して、不正確な位置であることのコメントを地図に表示しています。

 【参考文献】
 ・国土地理院地形図旧版
 ・各種住宅地図の旧版
 ・『全国郵便局名録2000』 鳴美 2000
 ・『全国郵便局データベースPOSTBASE V2』 Uメディア情報サービス 1998

 【参考サイト】
 ・http://map.japanpost.jp/p/search/
 ・http://www3.postmap.org
 ・https://maps.google.co.jp/
 ・http://www.tt.rim.or.jp/~ishato/tiri/code/henko07.htm
 ・http://www.fsa.go.jp/menkyo/menkyo.html
 ・http://www7b.biglobe.ne.jp/~browneye/postoffice/index.htm
 ・http://www.chikipage.net/postoffice/database/
 ・http://law.e-gov.go.jp/htmldata/H15/H15F11001000005.html
 ・その他の参考にした個人サイトについては各郵便局のページの個人メモ欄に記載。



改廃情報データ


改廃情報については1998年から現在に至るまでの、収集できる限りの情報を収録しました。
民営化前は官報に公表されたもの、民営化後は日本郵便の会社が公表しているものを収録しています。 官報情報は1998年以前のものは住所の記載に番地が無く、近所の移転などは掲載されないことがほとんとであったので、移転については抜けているものが多くあると思います。また、官報の記載自体に誤記が多いので、なるべく修正をかけましたが、どうしても不正確なところがあると思います。
全体として、細心の注意と多大な時間をかけて収録情報の訂正をしてきましたが、一部に間違いや抜け等がある可能性のあることをご承知ください。

 【参考サイト】
 ・http://www.post.japanpost.jp/notification/storeinformation/index.php
 ・http://www.post.japanpost.jp/notification/storeinformation/
 ・https://search.npb.go.jp/kanpou/
 ・http://www2u.biglobe.ne.jp/~Neo/PostOffice/Kaihai/
 ・http://www.katch.ne.jp/~y-okada/topic/PostN/index.html
 ・http://316.teacup.com/manabu/bbs
 ・http://ushishigaoka.com/post/material/pre-post.htm
 ・http://www2u.biglobe.ne.jp/~yusyu/chokin3.htm
 ・http://www.yuki-daruma.jp/post/kanpo/postkh.htm
 ・http://postmap.org/blog/1009500



局所コード


局所コードとは郵便局一つずつに付けられた整理番号みたいなもので、為替貯金番号ともよばれている5桁の数字です。このサイトでは略して「局番」と呼んでいます。
郵便局を回られる方の中にはこの局番の順番通りに回るという方がいるという話を聞いたことがありますが、 この番号はおおよそ郵便局が開設した順番につけられており、頭の2桁で都道府県がわかるなど、ある程度の法則を持っていますが、実際にこの順番で回るとすると県内をあちこちに飛びながらでないと攻略できないので、途方もないことだと思います。

局所コードは訪問局の整理などには重宝しますし、今後も変化することがほとんど無いため便利なのですが、一部の郵便局には付いていなかったり、番号が重複していたりするので、それらはこのサイトでは以下のように整理しています。

◆分室
分室の局所コードは親局の番号と同じものなので、通帳に記載される番号でも見分けが付きません。これはATMの出張所などで貯金したときも同じで、管轄する郵便局が同じなら局番も同じになってしまいます。 おそらく局を回っているほとんどの人は親局と分室を区別して (それぞれ1局にカウントして) 回っていると思うので、分室には局所コードの後ろにアルファベット1文字を追加して6桁の局番としています。詳しくは分室のリストを参照ください。
これはあくまでも自分でつけたものなので、公式に通用するわけではないですが、郵便局の公式サイトのURLとかを見てもだいたい同じような要領で区別しているので参考にさせてもらいました。なお、分室はわりと頻繁に親局が変更となるのでその場合は局番ごと変更してしまいます。親局が変更になった時点で過去の時点での局番も最新のものにあわせて更新しているのでご注意ください (そうしないと改廃データの突き合わせが煩雑になるためです...)

◆郵便専業の直営局
郵便局専業の直営局は、為替や貯金どころか通常の郵便窓口すらもないのに局所コードがあるものがあります。また、集配局が集配機能だけを郵便局とは別の事業所で行っているような形態の場合、独立した郵便局を名乗っていても局所コードが親局と同じだったりするところもあります。これらも分室を同じように1文字加えて6桁の局番にしています。具体的にどうなっているかを下記にまとめておきます。

【独自の局所コードを持っている】
 東京国際  銀座  東京多摩  新東京  新越谷  川崎東  中部国際  名古屋神宮
 新金沢  大阪国際  新大阪  新福岡  新仙台 

【局所コードが重複している】
 01083A 晴海 ⇒ 京橋郵便局と局所コードが同じ
 02004A 神奈川 ⇒ 横浜中央郵便局と局所コードが同じ
 07009A 日光東 ⇒ 今市郵便局と局所コードが同じ
 08077A 北杜 ⇒ 日野春郵便局と局所コードが同じ
 32001A 富山西 ⇒ 富山中央郵便局と局所コードが同じ
 41061B 大阪北 ⇒ 大阪中央郵便局と局所コードが同じ
 43015A 丹波 ⇒ 柏原郵便局と局所コードが同じ
 61017A 西予 ⇒ 宇和郵便局と局所コードが同じ
 70004A 首里北 ⇒ 首里郵便局と局所コードが同じ
 70009A 南風原中 ⇒ 南風原郵便局と局所コードが同じ
 74283A 博多北 ⇒ 博多郵便局と局所コードが同じ

◆廃止された郵便局と重複している郵便局
局所コードは郵便局が廃止になろうとも同じモノが別で使われることはないはずなのに、どういう事情でか廃止された郵便局で使用されていた番号と同じものを再利用して新設される郵便局の例があったため、現行の郵便局の方を正として、廃止した方の6桁目にPを追加して区別することにしました。以下その2件。

 11899P 大瀬木簡易 (長野県) ⇒ 海尻簡易が同じ局番で新設。
 46164P 古屋 (滋賀県) ⇒ 比叡辻が同じ局番で新設。

◆そもそも局所コードが無い郵便局
山頂局や一部の郵便しか取り扱わない郵便局には局所コードがないものがあります。
とは言っても、何らかの形でコードを決めておかないと収録できないので、本サイトでは以下のようにいたしました。

 23XXX 富士山頂
 24XXX 乗鞍山頂簡易

すでに廃止されたものでは以下の郵便局が該当します。

 02XXX ポスタルローソン青葉台局店簡易
 71XXX 阿蘇山頂
 97XXX カナディアンワールド簡易
 99XXX 本幌別簡易

ポスタルローソン青葉台局店簡易は青葉台郵便局の中にあるローソンの中にある郵便局という訳の分からない郵便局で、切手と印紙と小包の取扱くらいしかしておらず、1年もたたずに無くなりました。阿蘇山頂は1979年の噴火で閉鎖して以来、廃止されることもなく忘れられること30年近く、2007年になって突如廃止の告示が出されました。
カナディアンワールド簡易はテーマパーク全盛の頃に開設されましたが、いつしかパーク自体の採算がたたなくなりパークごと潰れたという経緯があります。

その他、日本国以外にも 昭和基地やしらせ船内などに郵便局があったりしますが、これらの郵便局に局所コードがあったかどうかよくわかりません。
貯金の取扱は無いし、ここまで追っていく局めぐり愛好家はいないと思いますが、消印の取得だけなら年に1回ほど頼めるチャンスがあるようです。いずれにしても本サイトでは昭和基地内局と船内局(※)については収録していません。
(※ ちなみに現在これらの郵便局は銀座局の分室の扱いです)